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狂機械の末路(UTAU二次創作) 2012年05月27日

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ある男は機械歌姫<初音ミク>の一ファンであった。
彼は歌姫を崇めるだけでは飽きたらず、やがて自分だけの歌姫を欲した。 しかし歌唱機器<VOCALOID>は個人が手に入れるには難しい代物であった。 そこで男は自分の手で歌姫を作り上げようと思い立った。
どこから持ってきたのか、少しづつスクラップ部品をつぎはぎに繋げ合わせ、幾年月をかけて出来上がったそれは… キメラと呼ぶのがふさわしい物となった。それでも男は満足した。「ようやく完成した…」としばしの余韻にふけったのち、彼は機械に歌うよう命令をした。 しかし発せられた歌声は、彼の期待したものとは幾ばくか違っていた。初音ミクのような声ではなく…そもそも初音ミクのような姿でもなく…。
そうして男はすっかり興ざめしてしまった。
「俺の求める歌姫はこんなものではないのだ、初音ミクのような、いや初音ミクを超えるべきものであるべきなのに、チクショウ、このポンコツめ。」
むらむらと怒りが湧いてきた男は、機械を追い出さんとばかりに蹴りだした。 その衝撃で機械-彼女-のどこか-回路-がずれたのか。異常な速さで彼女の腕が男の左胸を貫いた。
その後の彼女の行方は知れない。既製の歌唱機器には組み込まれるはずもない片目の精密暗視センサが夜も彼女の徘徊を助けるだろう。
 ……歌は人を救うと誰かは言った。歌う機械が、その手で人を殺す。矛盾している、と彼女が思考できたかはわからないが、たしかに彼女はこう呟いた。
「私…は…嘘ノ…歌…ヒ…め…」



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